色を選ぶことより難しいのは、比率を決めることです。よい色を5つ、同じ大きさで並べると、たいていは何色でもないものになります。
ひとつの街にひとつの色では、狭すぎます
ソウルは何色かと聞かれると、答えに詰まります。宮の丹青は赤と青、夜明けの空は藍、地下鉄の路線は黄と緑、春の桜は淡いピンクです。
ひとつの街をひとつの色に閉じ込めると、正しくないものになります。だから kory は街ごとに5つの色をいっしょに使います。問題はその次です。5つをどう置くか。
70 / 20 / 10
たどりついた基準は単純です。地になる色が70パーセント、その上にのる主となる色が20パーセント、最後にアクセントの色が10パーセント。
70は目立ってはいけません。手に取ったときいちばん先に見える面であり、長く見ても疲れない面でなければならないからです。20はその上でかたちをつくります。10はごくわずかしか入りませんが、このものがどの街のものかを決めます。
街ごとに、70が違います
ソウルの70は夜明けの藍。釜山は昼の海の濃い青、済州は火山の島の黒、コリアは夕焼けが去ったあとのあたたかな灰白です。
地が変われば、同じ色をのせてもまったく違って見えます。黒の上のオレンジと、灰白の上のオレンジは、別の色のように感じられます。都市ごとの品が互いに似ていないのは、そのためです。
ブランドをつくるのは、10パーセントのほうです。70は長く見ていられるようにし、10は覚えさせます。
比率は、確かめつづけます
この基準は規則というより出発点です。実際のものに当てはめると、素材によって同じ比率でも違って見えます。布に印刷した色と、プラスチックに入れた色は、同じ値でも違います。
だからサンプルが上がるたびに見直します。数字が合っているかではなく、手に取ったときにその街が浮かぶかを基準に。